マキネッタを使い始めるには?

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こんにちは、めしラボです。

マキネッタ(モカポット)は小型のコーヒー抽出器具です。イタリアなどでは一家に一台のように普及しているそうですが、抽出されるコーヒー(モカコーヒー)の味には好みが分かれます(※個人的には気に入っていて10年以上使用しています)。

アルミニウムのマキネッタを使い始めるにはシーズニング(慣らし)が必要です。

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今回の記事は次のような人におすすめ!

  • マキネッタの使い始めの手順を知りたい。
  • 新しいモカエキスプレスの金属臭が気になる。
  • はじめてのマキネッタで使い方が分からない。

新しいマキネッタには洗浄と試運転をします。

多くのマキネッタ(ビアレッティ社のモカエキスプレスなど)はアルミニウムの鋳物でできています。購入したばかりのマキネッタには製造過程で生じるアルミ粉や工業油が付着していますので念入りに洗浄します。

またアルミニウムは金属臭の原因になりますのでシーズニング(慣らし)によってコーヒーオイルによる皮膜を形成させておきます。

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洗剤を使って洗う理由は?

本来マキネッタは洗剤を使わずに洗います。

アルミニウムのマキネッタはアルミニウムのイオン化による金属臭を防ぐためにコーヒーのオイルを流しきらないようにして使い続けます。そのため日常的な洗浄には洗剤をつかいません。スポンジなどを使って優しく水洗いをします。

しかし新しいマキネッタにはアルミニウムの微粉や工業油が付着していますので、洗剤を使って洗ってから使い始めます。中性洗剤を使うことがポイントになります。アルカリ性の洗剤を使ってしまうとアルミニウムが変色してしまいます。

当然、食洗機の使用はNGです。

マキネッタに洗剤を使うのは(基本的には)最初で最後になります。もちろん洗剤を使って洗ったからといってマキネッタがダメになるわけではありませんが、アルミニウムの金属臭を防ぐためにも洗剤を使わないことがセオリーとされています。

汚らしく感じられるかもしれませんが、意外ときれいに管理できます。

【補足説明】パッキンには洗剤を使用しません。マキネッタのパッキンには「匂いを吸着しやすい」という特徴がありますので洗剤を使ってしまうと洗剤臭が気になってしまうことがあります。そのためパッキンだけは洗剤を使わずに水洗いしておきます。

マキネッタにシーズニングをする目的は?

マキネッタにはシーズニング(慣らし)をします。

具体的には3回ほどコーヒー粉を入れて試運転をするわけなのですが、このシーズニングによって「洗浄では落としきれなかった工業油を完全に取り除く」「マキネッタの内部をコーヒーのオイルでコーティングする」などのメリットが得られます。

当然、シーズニングにより抽出されたコーヒーは飲めません。

工業油の除去マキネッタを安全に使用できるようにする
コーティングアルミニウムの金属臭を防ぐ

マキネッタは使い込むほどにおいしくなります。

その理由の大半はアルミニウムの金属臭が軽減されることにあります。金属臭は金属がイオン化することにより起こりますが、新しいマキネッタはアルミニウムの素地がむき出しの状態にありますのでそのままでは金物臭いコーヒーが抽出されてしまいます。

そこでシーズニング(慣らし)をします。

アルミニウムは自然酸化によって酸化皮膜を形成することのできる金属ですが、自然酸化による酸化皮膜はとても弱いものでそのままでは金属臭を完全に防ぐことはできません。そこでコーヒーのオイルを利用して金属臭を防ぐことになります。

シーズニングによるはじめの3杯程度は捨てることになりますが、おいしいものではありませんので飲まずに捨ててください。

ステンレスのマキネッタの方が優れている?

当ブログではアルミニウムのマキネッタをおすすめしています。

マキネッタ(モカポット)には大きくアルミニウム製とステンレス製があります。ステンレスには「食品への影響力が少ない(イオン化しにくい)」「洗剤を使えるので清潔に管理できる」などのメリットがあるために一定の支持を集めています。

しかし熱伝導率と熱容量の問題があるために「アルミニウムのマキネッタの方がおいしいコーヒーを抽出できる」という意見が大勢を占めています。事実イタリアなどで広く普及しているモカポット(マキネッタ)はアルミニウム製です。

また健康への害を心配する必要もありません。

マキネッタからのアルミニウムの溶出があることは事実ですが、アルミニウムの溶出はごく微量であるためにJECFA(FAO/WHO合同食品添加物専門家会議)の示している許容量の値から考えても遠く及ばないものとなります。

特別な理由がなければアルミニウム製をおすすめします。

まとめ・マキネッタを使い始めるには?

マキネッタにはシーズニングをします。

シーズニングとは慣らし(試運転)のことであり、洗浄後のマキネッタを3回ほど試運転することにより「洗浄では落としきれなかった工業油を除去できる」「コーヒーオイルの膜により金属臭を防ぐことができる」などのメリットが得られます。

シーズニングにより抽出したコーヒーは飲めませんので「もったいない」と思われるかもしれませんが、その後のコーヒーをおいしく抽出できるようにするためには必要な工程になります。