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こんにちは、めしラボです。
ひき肉は臭いの出やすい食材です。そのためナツメグやオールスパイスなど、スパイスの使用が好まれています。はじめから多くのスパイスをそろえるのは現実的ではありませんので、まずはナツメグから試してみることをおすすめします。
甘くエキゾチックな香りはひき肉料理との相性が抜群です。
今回の記事は次のような人におすすめ!
- ハンバーグにナツメグを加える理由は?
- ナツメグの適量と中毒のリスクは?
- ナツメグがない場合の代用品は?
ハンバーグにはナツメグが欠かせません。
ナツメグを加えることによって「肉の臭み消しになる」「甘く刺激的な香り(エキゾチックな香り)が加わる」などのメリットが得られます。「ハンバーグ=ナツメグの香り」と言っても過言ではないほどに相性の良いスパイスです。
ナツメグを加えただけでも本格的な味になります。
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ひき肉に対するナツメグの効果とは?
ナツメグは植物の種子です。
熱帯アジアに生育する樹木(学名:Myristica fragrans 和名:ニクズク)の種子を削って粉末化したものがナツメグ(スパイス)として販売されています。ホールでも販売されていますがパウダースパイスの方が手軽です。
ナツメグを加える目的は大きく2点です。
ひき肉の臭み消し | 精油成分によるマスキング効果 |
---|---|
風味付け | 甘くエキゾチックな香り |
ちなみに、ナツメグとメースは同じ植物です。
ニクズクの種子がナツメグであり、種子をおおっている仮種皮がメースと呼ばれています。メースはナツメグよりも繊細で柔らかい香りであることからも焼き菓子をはじめとしたデザート類やスープ類などに利用されることの多いスパイスとなります。
いずれにしてもハンバーグには欠かせないスパイスです。
ちなみにナツメグの有する臭み消しの効果は、精油成分(香り)によるマスキング効果によるものです。タマネギやニンニクも臭み消しに用いられることの多い食材ですが、これらは肉の臭みを科学的に変化させています。仕組みが異なりますので併用しても問題はありません。
どのくらい加えれば良いのか?
ナツメグは少量加えることがポイントです。
とても香りの強いスパイスですので、加えすぎると「ナツメグ臭くて美味しくない料理」になってしまいます。またナツメグの多量摂取には中毒(ミリスチシンによる陶酔や幻覚など)のリスクもありますので注意が必要です。
小人数分の料理であれば数ふりでも十分です。
初期には興奮、錯乱、不安などの精神刺激症状を示し、後期には傾眠状態が持続することが多いといわれている。 [中略] 人の経口中毒量は5~15gといわれている。
引用元: 「ナツメグ中毒の1例」(J-STAGE)
不安になる必要はありません。
ナツメグ5~15gというのは一般的なスーパーで販売されている瓶の1/2ほどにあたる分量ですので普通に料理をしていれば中毒にはなりませんし、そもそもそれほどの分量が含まれていればナツメグ臭くて食べられません。
悪ふざけでの多量摂取だけには注意してください。
ナツメグがない場合の代用品は?
ナツメグの香りは唯一無二です。
ハンバーグに加えられることの多いスパイスには「ナツメグ、ホワイトペッパー、オールスパイス、ローリエパウダーなど」があります。また、肉の臭み消しには「ローズマリー、クローブ、ガーリック、オレガノなど」が利用されます。
しかし、ナツメグの香りはナツメグ(もしくはメース)でしか出せません。
他のスパイスで代用しようとすれば本来の味(レシピの味)とはかけ離れたものなってしまいますので注意が必要です。ナツメグは使用頻度の高いスパイスになりますので常備しておくことをおすすめします。
特に洋風のひき肉料理にはなくてはならないスパイスです。
まとめ・ハンバーグにナツメグが欠かせない理由は?
ナツメグはハンバーグとの相性の良いスパイスです。
ナツメグを加えることによって「マスキング効果によるひき肉の臭み消し」「ひき肉料理との相性の良い甘くエキゾチックな香り」などのメリットが得られます。洋食のひき肉料理には欠かすことのできないスパイスと言っても過言ではありません。
ナツメグを加えただけでも本格的な仕上がりになります。