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こんにちは、めしラボです。
雪平鍋には「アルミニウム(もしくは銅)の片手鍋」と「陶器の片手鍋」の2種類があります。同じ呼び名であることからも「お粥は雪平鍋で作ると美味しく炊ける」などの表現には誤解が生じてしまうこともあります。
ここでは陶器製の雪平鍋について説明していきます。
今回の記事は次のような人におすすめ!
- 陶器製の雪平鍋の特徴は?
- 陶器製の雪平鍋の使い方は?
- アルミニウム製の雪平鍋との違いは?
陶器の雪平鍋は、土鍋のように使えます。
行平鍋というとアルミニウム製(もしくは銅製)の打ち出し鍋をイメージされるかと思いますが、取っ手と注ぎ口の付いた土鍋も同様に「雪平鍋、行平鍋、ゆきひら鍋」と呼ばれています。主にお粥を炊くときに使われる鍋です。
名前は同じですが、アルミニウムの片手鍋とは大きく違いますので注意が必要です。
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陶器の行平鍋の特徴は?
行平鍋は取っ手と注ぎ口の付いた土鍋です。
土鍋との違いには「取っ手が付いている」「注ぎ口が付いている」「蓋に穴は開いてない」「全体的に丸みがあり底が深い」などがあります。基本的にはお粥を炊くための鍋とされていますが、ちょっとしたスープなどを作る際にも重宝されます。
以下はアルミ鍋との比較です。
熱伝導率 W/m・K | 比熱 kj/(kg・K) | 熱容量 | |
---|---|---|---|
行平鍋 (土鍋) | 1.0~1.6 | ~1.0 | 大きい |
雪平鍋 (アルミニウム) | 237.0 | 0.91 | 小さい |
この特徴の違いにより用途が異なります。
どちらの行平鍋にも「底面に丸みがあり鍋全体が温まりやすい」という特徴があります。しかし、温まりにくく冷めにくい土鍋の行平鍋はお粥などに向いており、温まりやすく冷めやすいアルミニウムの雪平鍋は食材の下ごしらえなどに向いています。
このことからも、陶器の行平鍋は炊飯や煮込み料理におすすめです。
行平鍋の使い始めは?
基本的には土鍋と同じです。
行平鍋は取っ手と注ぎ口の付いた土鍋ですので、使い始める前には目止め(米のとぎ汁を煮立たせてからそのまま冷ますこと)をする必要があります。また、濡れたまま火にかけてしまうと割れてしまうことがありますのでしっかり乾かしてから使います。
目止めをすることにより以下のような効果が得られます。
- 土鍋の水漏れを防ぐ
- ひび割れを防ぎ、ひび割れがある場合には埋める
- 匂い移りを防ぐ
一般的に、目止めは定期的に行われます。
しかしお粥などを炊く機会の多い行平鍋では日常的に使うことこそが土鍋のメンテナンスになりますので定期的な目止めは必要ありません。使い始めの目止めは(一応)済ませておいた方が良いかとは思いますが、ほぼメンテナンスフリーで使い続けられます。
陶器の行平鍋は、使うことこそが長持ちさせるポイントです。
行平鍋におすすめの料理は?
行平鍋はお粥づくりに向いています。
行平鍋は、別名「お粥鍋」とも呼ばれています。これは、行平鍋の持つ「熱容量が大きい(温度変化が緩やか)」「丸い形状により鍋全体がムラなく温まりやすい(よく対流する)」などの特徴がお粥を美味しく炊くために適しているためです。
特に一人分のお粥を炊くためには重宝します。
また、比較的小さく口径の割には底の深い鍋(球状に近い鍋)ですので側面や上部からも熱が入りやすくなります。このことからも1~2人分の煮込み料理をするにも使い勝手の良い鍋となります。
ちなみに、行平鍋の注ぎ口は「料理を注ぐため」というよりは「水蒸気の出口」としての意味合いの方が強くなります。
陶器の行平鍋の手入れは?
とにかく乾燥させておくことがポイントになります。
特に底面に釉薬が塗られていないタイプの行平鍋(土鍋)は濡れたままにしておくと「鍋の強度が落ちる」「カビが生える」「火にかけることによりひび割れる」などの問題が生じやすくなりますので、とにかく乾燥させておくことを心がけます。
このことからも行平鍋の連続使用はおすすめしません。
また、米の浸水はボウルなどで行います。内面に釉薬のかけられている土鍋であっても完全ではありません。鍋の中で数時間(場合によっては一晩ほど)浸水させてしまうと土鍋が水を吸ってしまうためにひび割れの原因になることがあります。
行平鍋は調理時以外には濡らさないことをおすすめします。
まとめ・土鍋の行平鍋の使い方は?
陶器の行平鍋の使い方は、一般的な土鍋と同じです。
主なポイントには「使い始める前に目止めをする」「使い終わったらすぐに洗って乾かしておく」「濡れたまま火にかけない(連続使用しない)」などがあります。お粥を炊くことの多い行平鍋は、日常的に使い続けることが長持ちさせるポイントになります。
必須ではありませんが、あれば便利な調理道具です。