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こんにちは、めしラボです。
ローズマリーは強健なハーブです。生育環境が良く株の充実しているローズマリーであれば病害虫の心配も少なく年を重ねるごとに葉が茂っていきますので、いつでも収穫できるようになります。耐寒性もあるために冬越しも難しくありません。
しかし株の充実していないローズマリーには病害虫のリスクが高くなります。
今回の記事は次のような人におすすめ!
- ローズマリーの病害虫について知りたい。
- ローズマリーが変色して枯れてしまうことが多い。
- 枯れてしまう原因と対処方法を知りたい。
ローズマリーの苗には注意が必要です。
ローズマリーは強健なハーブですが株の充実していない時期や生育環境が悪い場合には病害虫のリスクが高くなります。主な病気にはうどんこ病や灰色かび病があり、害虫にはアブラムシ、ハダニ、コナジラミなど多くの種類があります。
植物の栽培には適切な手入れが欠かせません。
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ローズマリーの元気がなくなる原因は?
ローズマリーは変色して枯れることがあります。
主な原因には病害虫(病気や害虫)がありますが、根本的な原因は環境や手入れが悪いことにより起きる生理障害であることがほとんどです。生理障害には置き場所や鉢植え条件などが適切でないために起こる障害もあります。
まずはローズマリーが好む条件を確認します。
用土 | 水はけの良い石灰質のやせた土 |
---|---|
肥料 | 荒れた土を好むので与えすぎに注意 |
植え替え | 移植を好まないので鉢土を崩さずに植え替える |
置き場所 | 日当たりと風通しの良い場所を好む |
水やり | 乾燥を好むので表土が乾いたらたっぷり与える |
剪定 | 風通しが良くなるように間引く |
特に蒸れには注意が必要です。
ローズマリーは地中海を原産とする乾燥とやせた土を好む植物です。日本の多湿はダメージになりやすいために「水はけの良い土」「風通しの良い場所」「水やりは控えめに」などのポイントを押さえておく必要があります。
生育条件が悪い場合には生理障害やカビが発生しやすくなります。
葉が黄色く(もしくは茶色く)変色してくるなどの変化を見逃さないことがポイントになります。生理障害も初期段階であれば改善できる可能性がありますが、症状がひどくなると改善は難しくなっていきます。
植物の栽培はよく観察することが大切です。
病気にはどのような種類があるのか?
病気の原因には2パターンがあります。
ローズマリーに限った話ではありませんが、植物が病気になってしまう原因には「病原体によるもの」と「環境の変化による生理障害からくるもの」の2種類があります。原因を知ることが解決への近道になります。
まずは原因を究明することです。
病原体 | カビ、細菌、ウイルス |
---|---|
生理障害 | 栄養障害、高温障害、低温障害など |
これらはお互いに関わり合っています。
生理障害が伝染することはありませんが、生理障害により病原体に感染しやすくなりますので同じ場所で管理していたハーブが同様の病原体により枯れてしまうことはあります。ローズマリーに注意が必要な病原体はカビ(うどんこ病や灰色カビ病など)です。
発見し次第ハーブにも使用できる薬剤にて対処します。
害虫にはどのような種類がいるのか?
害虫には適切な対処が必要です。
ローズマリーにつきやすい害虫には大きく2パターンがあります。それがハダニやコナジラミなどの吸汁性害虫(汁液を吸う害虫)と、ヨトウムシやベニフキノメイガなどの食害性害虫(植物体そのものを食べる害虫)です。
吸汁性害虫が発生すると葉裏に寄生して汁を吸うために「吸われた部分の葉緑素が抜けて白い小斑点が生じる」ようになり、食害性害虫が付着すると柔らかい葉(新芽などの成長点)を食い荒らしてしまうために植物へのダメージになります。
被害が進行すると落葉して枯れてしまうことになります。
吸汁性害虫 | ハダニ、アブラムシ、コナジラミなど |
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食害性害虫 | ヨトウムシ、ベニフキノメイガなど |
基本的には薬剤の使用をおすすめします。
吸汁性害虫を駆除するのは想像以上に手間がかかります。たとえばハダニは水に弱いために定期的な葉水により数を減らせますが、アブラムシやコナジラミには効果はありません。食害性害虫を駆除するためには害虫を見つけて取り除かなければなりません。
薬剤に頼らない栽培方法もありますが、鉢植えという不自然な環境で育てている以上ある程度の病害虫の被害は仕方ありません。早期発見と早期対処を心がけていれば薬剤の使用量も最小限で済ませることができます。
これらのことからも適切な薬剤の使用を推奨しています。
まとめ・ローズマリーの害虫や病気は?
ローズマリーにも病害虫のリスクがあります。
ローズマリーは強健なハーブですが株の充実していない時期や生育環境が悪い場合には病害虫のリスクが高くなります。早期発見をして適切な対処をすれば枯れることはありませんが放置してしまうと取り返しのつかないことになります。
薬剤を敬遠する人も少なくはありませんが、ハーブに使用できる薬剤の多くは「有機農産物にも使用できるもの」ですので安心してください。