ローズマリーの植え替え方法は?

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こんにちは、めしラボです。

鉢植えのローズマリーは植え替えにより大きく成長します。ローズマリーは常緑低木に分類される植物ですので、種類にもよりますが鉢植え植物としては大きく成長します。そのため植え替えをしなければ根詰まりしてしまいます。

根腐れなどの原因にもなりますので注意が必要です。

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今回の記事は次のような人におすすめ!

  • ローズマリーの植え替え方法を知りたい。
  • 植え替えをしていない(根詰まりをしている)鉢植えがある。
  • 植え替えに失敗しないためのポイントは?

ローズマリーは移植を嫌います。

ローズマリーは根の傷みやすい植物です。根詰まりする前に植え替えることが基本になりますが、根詰まりをしてしまっている場合には「根を痛め過ぎないようにすること」と「移植適期に行うこと」がポイントになります。

移植適期は春と秋になりますが、可能であれば春の植え替えをおすすめします。

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植え替えの準備は?

ローズマリーの植え替えは春と秋に行えます。

おすすめは春の植え替えです。薄着で過ごせるくらいの気温になったタイミングで植え替えることにより、夏の暑さや冬の寒さに耐えられるように株を充実させることが可能になります。(※秋の植え替えの場合は遅くなりすぎないように注意します)

以下のような準備をします。

  • 鉢植えのローズマリーは水を切っておく
  • 植え替え用の一回り大きな(もしくは同サイズの)鉢
  • 植え替え用土(赤玉土:腐葉土:軽石=5:3:2など)
  • 緩効性の化成肥料など
  • (※5号鉢以上の場合は鉢底石)

基本的には一回り大きな鉢に植え替えます。

しかし根詰まりや根腐れなどにより根が少なくなる場合には、鉢下げ(一回り小さなサイズの鉢)に植え替えることもあります。また極端に根が傷んでしまっている場合には「水はけがよく肥料分の含まない土(軽石の割合を増やした土)」に植え替えることもあります。

肥料分は液肥で対応できますので問題はありません。

植木鉢の形状は浅鉢(直径に対して深さが半分程度の鉢)や深鉢(直径に対して深さがのある鉢)ではなく普通鉢(直径と深さが同程度の鉢)です。素材は素焼き鉢や駄温鉢が理想ではありますがプラスチック鉢などでも問題なく育ちます。

個人的には(安くて頑丈な)菊鉢を好んで使用しています。

植え替え方法は?

ローズマリーの植え替え方法に特別なことはありません。

順調に生育しているローズマリーの場合は一回りか二回り大きな鉢に植え替えます。株が弱っている場合には同じサイズや鉢下げすることもあります。大きすぎる植木鉢は多湿による根腐れの原因になりますので注意が必要です。

以下のようなイメージとなります。

  1. 鉢から抜きます。肩部分の土を落とし、根鉢の底(中央部分)から指を入れて鉢底石や土を落とします。通常の植え替えの場合は根のサークリング(根が鉢底の周囲を旋回している状態)をほぐす必要はありませんが、場合によってはサークリングをほぐして傷んだ根を取り除くこともあります。

    step.1

  2. 鉢に1/3程度の土を入れておきます。鉢底石は6号鉢以上に使用します。5号鉢以下の場合には入れなくても問題はありません。

    step.2

  3. 余分な土や根を落としておいたローズマリーを植え付けます。植え付けたら鉢の底を軽く(トントンと)地面に叩きつけて根と土を密着させるようにします。隙間があると「根付きにくくなる」「根張りが悪くなる」などのデメリットが生じます。沈んだ分の土は足しておきます。

    step.3

  4. たっぷりの水を与えます。鉢底から流れ出る水が澄んで濁りがなくなるまで与えることがポイントになります。

    step.4

繰り返しになりますが、植え替えには適期があります。

おすすめは春先の長袖のTシャツでも過ごせるくらいの気温になったタイミングです。そのくらいのタイミングで植え替えをできれば失敗する可能性は低くなりますし、株を充実させやすいために冬越しの管理も楽になります。

また剪定枝を料理に利用しやすい時期でもあります。

植え替え後の管理は?

植え替え後の管理にはコツがあります。

植物にとっての植え替えは大きなストレスです。特に植え替えを嫌うローズマリーの場合は正しく管理をしないと枯れてしまうこともあります。そのため正しく「水やり」「置き場所」「剪定」などをすることにより、ダメージを回復させつつ新しい環境に慣らしていきます。

特に適期以外での植え替えには注意を払う必要があります。

水やり適度な乾湿が交互に訪れることで活着が促される
置き場所1週間ほどは強い風のあたらない半日陰で管理する
剪定根を減らした場合には剪定により葉も減らす

これらの管理には意味があります。

水やりにメリハリをつけることで適度な乾湿が交互に訪れて新たな根が出やすくなります。風の当たらない半日陰で管理することでしおれるのを防ぎます。根腐れなどにより根を大きく減らした場合は(蒸散を減らすために)剪定をして葉を減らします。

活力剤を施用することもあります。

まとめ・ローズマリーの植え替え方法は?

鉢植えのローズマリーには植え替えが必要です。

しかしローズマリーは移植を嫌う植物(根の傷みやすい植物)でもありますので、植え替え時には注意が必要です。特に根詰まりしてしまっているような場合には、植え替え後の管理により根の回復と成長を促す必要があります。

ローズマリーは強健な植物です。しかし苗木の段階や植え替え時には驚くほどに弱い一面もありますので、植え替え後の管理には注意が必要です。