保存ビンのフタが開かない?

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こんにちは、めしラボです。

保存のために作っておいたトマトピューレやジャムは、(ビンの中を減圧させているために)フタが開きにくくなります。専用の道具(オープナーなど)を使っても開かないことも珍しくはありませんので悩ませられる問題です。

ここではジャム瓶のフタを開けるためのポイントを説明していきます。

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今回の記事は次のような人におすすめ!

  • 保存していたジャムビンが開かない。
  • きつくしまったフタを開けるためのポイントは?
  • 加熱殺菌した保存ビンのフタが開きにくくなる理由は?

ジャムビンは温度変化、内圧の変化、力の加え方などで開きやすくなります。

常温保存が可能になっているトマトピューレやジャムのビンは脱気(内圧が低く)されています。そのためフタは固く押し付けられるようにしまっていますので、普段通りの開け方(手首をひねるようにして開ける方法)では開けられません。

そこで上記のような工夫をします。

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ジャムのフタを開けるためのポイントは?

フタを開けるためのポイントは4点です。

それが「手が滑らないようにすること」「手首ではなく背中や胸の大きな筋肉を使うこと」「フタを温めてスチールとガラスの熱膨張の違いを利用すること」「フタに穴を開けてビンの減圧状態を解除すること」です。

これら4点を意識することにより開けやすくなります。

仕組み
手が滑らないようにする力が伝わりやすくする
大きな筋肉を使う筋力と筋肉の大きさは比例関係にある
フタを温めるスチールとガラスの熱膨張の違いを利用する
フタに穴を開ける減圧状態が解除されて開きやすくなる

その後の使用方法により使い分けます。

「手が滑らないようにする」「大きな筋肉を使う」などのポイントは共通になりますが、開封後にフタを再度利用したい場合には「フタを温める」ことがおすすめであり、開封後にフタを利用する予定がない場合には「フタに穴を開ける」ことをおすすめします。

開封の難易度としては「フタを温める>フタに穴を開ける」になります。

ジャムの蓋が滑らないようにするには?

ジャムのフタは、滑らないようにしておきます。

やり方は単純であり、ぬれ布巾をあてただけでも滑りにくくなります。また、この場合に必要な筋力は「握力ではなく把持力(つかんだものを離さない力)」ですので、筋骨隆々な方であっても弱いことも珍しくはありません。

滑らないようにしても把持力が不足してしまう場合には、専用オープナーの使用をおすすめします。

保存ビンのフタに大きな力を伝えるには?

筋力は、筋肉の大きさに比例します。

一般的にジャムのフタは手首をひねるようにして開けられています。これは前腕の筋肉を使った動作であり、脱気されている保存ビンのフタを開けるには力不足になります。そこで利用するのが、広背筋(または大胸筋)です。

大きな筋肉を使うことにより、大きな力を使えることになります。

  • 右利き:広背筋(背中の筋肉)
  • 左利き:大胸筋(胸の筋肉)

利き手により使う筋肉が変わります。

これは、利き手の方が蓋を固定しやすい(把持力が強い)ためです。右利きであれば、右手でフタを持ち左手でビンを固定します。左利きであれば、左手でフタを持ち右手でビンを固定することになります。

いずれの方法でも手首は固定します。

  • 右利き:引き付けるように開ける(広背筋、上腕二頭筋など)
  • 左利き:押し出すように開ける(大胸筋、上腕三頭筋など)

この方法により、手首で開けるよりも格段に強い力を発揮できます。

保存ビンのフタを緩めるには?

保存ビンのフタは温めることで緩みやすくなります

これは、保存ビンの蓋(スチール)とビン(ガラス)との間には、熱膨張係数と熱伝導率の違いがあるためです。具体的には、フタを50℃ほどのお湯につけることによりフタだけが膨張して緩みやすくなります。

以下は、参考値です。

熱膨張係数
10-6/K(m)
熱膨張率
W/m・K
スチール11.783.5
ガラス90.55~0.75

とても小さな違いです。

しかし実際に試してみると驚くほどに効果があることを実感できるはずです。沸騰湯を使ってしまうとガラスが温度差により割れてしまうことがありますので注意してください。ここでは50℃としていますが、大体で大丈夫です。

また温めることでジャムの固着が剥離しやすくもなります。

フタに穴を開けると空きやすくなる?

基本的にはこの方法をおすすめします。

保存ビンは煮沸消毒などにより脱気されています。そのため保存ビンのフタは押し付けられるように圧着されていますので、フタに穴を開けることで開けやすくなります。保存ビンのフタは長期保存目的での再利用はできませんので穴を開けても惜しくはありません。

やり方としては千枚通しなどを突き刺すだけです。

  1. 安定した場所でフタを上向きにする

  2. 千枚通しなどを突き刺して空気を入れる

  3. オープナーなどでフタを開ける

  4. 保存ビンの中身は早めに使い切る

この方法であれば難しいことはありません。

保存ビンのフタはホームセンターなどで単品購入できますので、ビンは再利用してフタは買い替えるようにします。一般家庭で瓶詰めにできる食品は限られていることからも、長期保存に使用したフタはその都度買い替えていくことをおすすめします。

パッキンが劣化していますので、間違っても再利用してはいけません。

まとめ・ジャムのフタが開かない?

保存ビンのフタを開けるにはコツがいります。

煮沸消毒をした保存ビンのフタは固くしまっていますので、「滑らないようにすること」「手首ではなく背中や胸の大きな筋肉を使って開けること」「びんの蓋部分を温めて温度差(または熱膨張率の違い)により緩めておくこと」「フタに穴を開けてから開けること」などがポイントになります。

おすすめはフタに穴を開けてからオープナーなどを利用する方法です。