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こんにちは、めしラボです。
食べ物に関心のある私は、多くの(食べられる)植物を育てています。ラベンダーに食べられるイメージはないかもしれませんが、ハーブティーやラベンダーシュガーに興味を持ったことをきっかけにして数株のラベンダーを育てています。
香りが良いことからもとても気に入っています。
今回の記事は次のような人におすすめ!
- ラベンダーの種類を知りたい。
- 目的に応じたラベンダーの種類(品種)とは?
- 自宅で育てることができるのはどのタイプか?
ラベンダーには多くの種類(品種)があります。
品種改良が盛んにおこなわれているために多くの種類を目にすることのあるラベンダーですが、大きく分けると3タイプに分類することができます。それが「アングスティフォリア系・ラバンディン系・ストエカス系」の3タイプになります。
また主要3タイプの他にも「プテロストエカス系・デンタータ系」などもあります。
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アングスティフォリア系とは?
香りが良いのがこのタイプです。
多くの人がラベンダーといわれてイメージするのはアングスティフォリア系のラベンダーであるはずです。コモンラベンダーやイングリッシュラベンダーとも呼ばれています。花の形状はスパイカ(花が穂状になる)ラベンダーのグループになります。
北海道のラベンダー畑はアングスティフォリア系です。
耐寒性 | ◎ (強い) |
---|---|
高温多湿 | × (弱い) |
寒さに強く香りのよいラベンダーです。
高温多湿を苦手とするために「関東以西の地域では栽培しにくい」といわれています。そのため寒冷地では人気のあるラベンダーであり、私自身も寒冷地に引っ越したことをきっかけとしてアングスティフォリア系のラベンダーを育てはじめました。
香りが良いことからも心からおすすめできるタイプだと考えています。
ラバンディン系とは?
香りが強いのはこのタイプです。
ラバンディン系はアングスティフォリア系(コモンラベンダー)とスパイク系(スパイクラベンダー)を自然・人工交配されたものです。そのため「アングスティフォリア系よりも高温多湿に強く成長が早い」という特徴を有しています。
主な品種にはグロッソなどがあります。
耐寒性 | 〇 (やや強い) |
---|---|
高温多湿 | 〇 (やや強い) |
アングスティフォリア系よりも育てやすいのが魅力です。
しかしアングスティフォリア系とは香りの質が異なる(スパイク系の特徴である樟脳のシャープな香りを有している)ために好みは分かれます。リフレッシュしたい時には悪くありませんが、リラックス目的であれば少し違うかもしれません。
甘さが控えめですっきりとした香りです。
ストエカス系とは?
観賞用として人気があるのはこのタイプです。
ストエカス系のラベンダーは花の先端にリボンのような苞葉を有しています。そのかわいらしい見た目からポプリやクラフトなどに利用されることの多いタイプのラベンダーです。香りは弱めですが手入れをしているとほのかに香ります。
フレンチラベンダーとも呼ばれています。
耐寒性 | △ (やや弱い) |
---|---|
高温多湿 | 〇 (やや強い) |
基本的には観賞やクラフト用です。
香りの強い品種なども存在はしますが、あくまでも観賞用として人気のあるタイプ(系統)のラベンダーですので香りの質は異なります。私も一株育てていますが、香りを目的として育てるメリットはないと感じています。
もちろん観賞用としてはおすすめできます。
プテロストエカス系・デンタータ系とは?
これらは観賞やクラフト用のラベンダーです。
プテロストエカス系にはレースラベンダー(葉がシダのように切れ込んでいるラベンダー)などがあり、デンタータ系にはフリンジラベンダー(葉にギザギザの切れ込みがあるラベンダー)などがあり、園芸店やホームセンターなどではよく並んでいます。
見た目がタイプであればおすすめできます。
しかしプテロストエカス系やデンタータ系の香りはラベンダー(アングスティフォリア系)とは大きく異なりますし、観賞用のラベンダーには毒性(樟脳など)を有していることがあることからも当ブログの目的(おいしく食べること)としてはおすすめしていません。
ラベンダーには目的により向き不向きがありますので注意が必要です。
まとめ・ラベンダーの種類は?
ラベンダーには多くの品種があります。
大きな分類としては「アングスティフォリア系・ラバンディン系・ストエカス系」の3タイプがあり、香りを楽しむ(またはハーブティーにして楽しむ)ことが目的なのであればアングスティフォリア系(イングリッシュラベンダー・コモンラベンダー)がおすすめです。
しかしアングスティフォリア系は「高温多湿が苦手」という特徴を有しますので、関東以西の平地にお住まいである場合には夏越しのリスクがあります。