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こんにちは、めしラボです。
カスタードプリンには熱伝導率に優れている金属型が好まれます。しかし金属にはたんぱく質と凝着しやすいという特徴がありますので、使い方やレシピによっては型から外すことに苦労することもあるはずです。
ペティーナイフを使わなくてもきれいに外すことは可能です。
今回の記事は次のような人におすすめ!
- カスタードプリンを型から外すには?
- ペティーナイフを使わない型抜き方法は?
- プリン型からきれいに抜くためのポイントは?
プリンをプリン型から外す方法を紹介します。
プリンを型から外すには「プリン型にバターを塗っておくこと」「プリンのふちを落として外れやすくしておくこと」「お皿にのせてから左右に強く振って外すこと」がポイントです。教科書通りの方法ではありませんが家庭で作るプリンにはおすすめです。
金属型やガラス型で作るプリンであれば問題なく外せます。
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プリン型から外す方法は?
プリンの外し方にはコツがあります。
一般的には型の周囲にスプーン(もしくは指)を押し当てながら空間を作り、その空間にペティーナイフを入れて外します。間違いのない方法ではありますがペティーナイフや型には傷がつきますし意外と難しいです。
そこで以下の方法をおすすめします。
プリン型にバターを薄く塗ります。ショートニングやマーガリンでも代用できます。
step.1
濡らしたスプーン(もしくは指)を使ってプリンのふちを押します。ペティーナイフを使う場合はふちを押してできた隙間にナイフを差し込んで一周させます。
step.2
プリン型をお皿に裏返して乗せ、左右に振ります。型から外れたかは感覚で分かります。
step.3
完璧とは言えませんが、それなりにきれいに抜けます。
step.4
バターの有無はプリンの種類によります。
脂肪分の多いプリンであればバターを塗らなくてもきれいに外れますが、脂肪分の少ないプリンは型に強く凝着してしまうために崩れてしまうこともあります。このことからも基本的にはバターを塗っておくことをおすすめします。
全卵と無調整牛乳で作るプリンであればどちらでも大丈夫です。
プリン型にバターを塗る理由は?
プリンは型にくっつきます。
型に入れたプリンを加熱すると、筋形質たんぱく質の球状たんぱく質が熱凝固する過程で一時的にゆるみます。ゆるんだ球状たんぱく質からは活性基が露出し、凝固するときに金属面と凝着してしまいます。
この筋形質たんぱく質と金属面の凝着を弱めるためにバターを塗ります。
筋原線維たんぱく質 ミオシンやアクチンなど | 筋形質たんぱく質 ミオグロビンや各種酵素など | 肉基質たんぱく質 コラーゲンやエラスチンなど | |
---|---|---|---|
形状 | 繊維状 | 球状 | 繊維状 |
溶解性 | 塩溶性 | 水溶性 | 不溶性 |
熱による変化 | 収縮、凝固 | 凝固 | 収縮、分解 |
必ずしもバターである必要はありません。
プリンの風味との相性が良いためにバターを塗るのがセオリーにはなっていますが、マーガリンでも問題はありませんし、風味が苦手な場合はショートニング(無味無臭の植物油)やサラダ油を使っても大丈夫です。
また、フッ素樹脂加工が施されている型もあります。
まとめ・プリン型から外すには?
プリンを型から外すにはペティーナイフを使います。
しかしペティーナイフを使う外し方には多少のコツがいりますので「プリン型にバターを塗っておく→スプーンや指などでプリンのふちを落とす→お皿に裏返して左右に強く振る」という方法をおすすめします。
教科書通りの方法ではありませんが簡単に外せます。